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幼少期に感じた誇りを胸に。
1952年、祖父が姫路で「ふみやベーカリー」という小さなパン屋を開き、食パンを卸す仕事から始めました。当時、神戸で喫茶店が流行り始め、姫路でも流行るはずだと祖父が目をつけたことがきっかけです。
毎日10段ぐらいの番重を自転車に結んで職人が配達をしたり、毎日子どもたちの楽しみにしている顔を思い浮かべながら朝早くから近隣の学校給食のパンを焼いていました。
保育園の時から祖父の姿を見て、「将来の夢はパン屋さんなる。」私はずっとその夢を追いかけてきました。
小学生の時も社会見学で同級生が自分のパン屋に来て、「すごーい!」と声をあげる姿や、町中で走っているふみやベーカリーの配達車を見て、誇らしくもありました。
後に、両親がパン屋をはじめたのが「はっくるベリー」の始まりです。
小さなころからパンに囲まれ、職人の背中を見て育ったからこそ、今も町に愛されるパン屋を続けています。
生きるために始めたパン屋が、作りたいパンを作るパン屋へ、そして創業当時から変わらぬ子どものためのパンを作るパン屋へと。
「はっくるベリー」は、いつまでも僕の作業場であり、修行の場。
自分が子どもの時に感じた喜びを、今の子どもたちに繋いでいきたいと願っています。